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2009年11月

2009年11月 6日 (金)

夫婦の別れ

夫婦の定義

昨年末、友達の奥さんが亡くなり通夜に行った。

この人は長期に亘り当社の社屋の塗装を定期的に依頼していた塗装会社の社長である。

彼は普段から飾り気のない人で、社長というよりも、お人よしの(近所のおじさん)タイプである。その人柄に惹かれて時々飲み屋街でだべった楽軽い話で雰囲気を盛り上げること)

そんな席でも奥さんとの自慢話は必ず出てきた。その時の合言葉は『ようあんたみたいなぶ男に、美人で頭の良い奥さんがきたのう』とやり返すと、『わしはこう見えても持てたんや』と、ニコニコ笑っていた。

さて、通夜の当日、彼の落胆度が余りにも強烈だったので、当分そっとして置こうと思っていたら、先日、数ヶ月して突然彼から電話があり私の前に現れた。

『あれから如何してた』と聞いたら、何も考えが浮かばず『夢遊病者みたいに空中を彷徨っていた』との答え。

高齢夫婦の別れは、自分も後を追いかけて行く、との寂しさが優先し、急激に気力を失ってゆく現実は止めようがないが。久しぶりに飲みに行く話が盛り上がり、生きてゆく気力を振り絞り明るさが見えてきた彼が見えた。

過去を吹っ切ろうという気持ちからか、途中彼の住まいに立ち寄ることになり。家内の遺影を見てくれと誘われ仏前に手を合わせた。

その遺影は60歳にしては余りにも美しく楽しそうに微笑んでいた。

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